「三菱UFJ 純金ファンド」が7カ月ぶりに5ツ星返り咲き、コロナ感染再拡大懸念から金上昇

 20年6月末時点でモーニングスターレーティング付与対象のファンドは4341本となり、前月より1本増加した。同月末時点における純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は2764本で、うちレーティング新規10本、上昇189本、変わらず2350本、低下215本という内訳であった。レーティングは運用実績3年以上のファンドを対象としている。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンドについて取り上げる。なお、新規にレーティングが付与された10ファンドに5ツ星を獲得したファンドはなく、「野村 未来トレンド発見ファンドAコース(為替ヘッジあり)」(愛称:先見の明)、「JPM 新興国小型株式ファンド」(愛称:エマージング・フューチャー)、「UBS オーストラリア債券オープン(年1回決算型)」、「上場インデックスファンドアジアリート」のETF1本を含む4本が4ツ星となった。

レーティングが5ツ星に上昇したファンドは44本あり、モーニングスターの大分類別で見ると国際債券型が21本で最も多く、国内株式型9本、国際株式型6本が続いた。また、44本のうち一般的なアクティブファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)は32本あり、その大分類別内訳は、国際債券型18本、国際株式型5本、国内株式型4本などとなった。

一般的なアクティブファンド32本の中でも純資産残高が上位となった「三菱UFJ 純金ファンド」(愛称:ファインゴールド)と「フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド」の2ファンドに注目したい。

三菱UFJ国際投信が運用する「三菱UFJ 純金ファンド」は、モーニングスターレーティングが前月の4ツ星から上昇し、19年11月以来7カ月ぶりに5ツ星に返り咲いた。

同ファンドは、「純金上場信託(現物国内保管型)」(愛称:金の果実)への投資を通じて、国内金価格の値動きを捉えることを目指す。

20年6月末時点の5年トータルリターン(年率)は5.08%とモーニングスターカテゴリー「コモディティ」平均(▲9.10%)を14.18%上回り、カテゴリー内上位10%(22本中2位)となった。

足元も、新型コロナウイルスの感染再拡大懸念などを背景にした金価格の上昇を背景に、6月末までの年初来リターンが17.49%とカテゴリー平均(▲11.05%)を28.54%上回り、カテゴリー33本中トップと良好。東京商品取引所で金先物価格が6月末に上場来高値を更新したほか、ニューヨーク金先物価格も約8年8カ月ぶりの高値を付けるなど、コロナウイルスの感染再拡大懸念を受けて、安全資産とされる金が買われた。

フィデリティ投信が運用する「フィデリティ・Jリート・アクティブ・ファンド」は、20年2月以来4カ月ぶりに5ツ星に返り咲いた。同ファンドは、実質的に国内REITに投資する。

20年6月末時点の5年トータルリターン(年率)は3.07%とカテゴリー「国内REIT」平均(1.16%)を1.91%上回り、カテゴリー内上位9%(95本中8位)となった。足元でも、6月の月次リターンが▲0.64%とカテゴリー平均(▲1.44%)を0.80%上回り、カテゴリー内上位12%(133本中15位)となった。なお、同ファンドの信託報酬率(税込)は1.04%。モーニングスターフィーレベルを見ると、フィーレベルカテゴリー「国内REIT・アクティブ」内で最も低コストの「安い」となっており、コスト面で優位性がある。