20年上半期の純資金流入-米国IT株に投資するファンドが人気、トップは「アメリカン・ロイヤルロード」

 20年上半期(20年1-6月)の国内ファンド(ETF除く)の純資金流出入(6月はモーニングスター推計値)を見ると、純資金流入額上位5ファンドには米国株式への投資比率の高いファンドが並び、うち4ファンドをIT(情報技術)関連株への投資比率の高いファンドが占めた。

純資金流入額トップは「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド」(愛称:アメリカン・ロイヤルロード)で、上半期の純資金流入額は1637億円となった。同ファンドは、成長性が高いと判断した米国企業の株式に投資する。19年12月の設定来高水準の資金流入が続いている。20年5月末時点の業種別比率では情報技術が37.0%でトップ。

第4位の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」も成長の可能性が高いと判断した米国企業の株式に投資する。20年5月末時点の業種別比率を見ると、情報技術が26.4%でトップとなっている。また、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」シリーズは、AからDまでの4コースともに資金が流入しており、上半期はシリーズ合計で2004億円の純資金流入となった。

第3位の「GS フューチャー・テクノロジー・リーダーズ Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:nextWIN)は日本を含む世界のテクノロジー関連企業の株式に、第5位の「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:THE 5G)は日本を含む世界の次世代通信関連企業の株式に投資。20年5月末時点の国・地域別比率を見ると、「nextWIN」は北米が54.7%でトップ、「THE 5G」は米国が62.57%でトップとなっている。

20年上半期の米国株式市場でS&P500種株価指数は、コロナショックが響いて4.04%の下落となったが、業種別で見ると情報技術が14.21%上昇し上昇率トップ。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、テレワークやeコマース(電子商取引)需要が増し、IT関連株式が上昇した。国内ファンドでも米国のIT関連株式に投資するファンドへ資金が流入した。

なお、第2位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は日本を含む世界の高配当利回りの公益株に投資する。20年5月末の国別比率では米国が64.8%でトップ、業種別では電力が55.1%でトップとなっている。2019年年間の純資金流入額が4262億円でトップとなったことに続き、20年も高水準の流入が継続。7月6日時点の純資産残高は1兆38億円と国内ファンドで唯一の1兆円ファンドとなっている。