1株からリアルタイム取引ができるスマホ証券CONNECT、つみたてNISA対応の投信サービスも準備

 大和証券グループの新会社であるスマホ証券「CONNECT」が7月1日からサービスを開始する。「未来をつくる、1株と出会おう。」をキャッチコピーとして1株からリアルタイムに株式取引ができる「ひな株」、ポイント投資などのサービスを提供する。6月26日に、東京・京橋の本社でメディア向けにサービス発表会兼先行体験会を開催し、CONNECT社の代表取締役社長の大槻竜児氏(写真)は「『はじめる』、そして、『つづける』をテーマに投資未経験者向けに手軽に投資が始められるコンテンツを提供し、また、『続けるならCONNECT』と言っていただけるようにサービス内容を整えたい」と語った。つみたてNISAを来年から始められるよう、投信関連のサービス開発も進めるとしている。

大槻氏は、「20代~40代という若者層に投資してみたいというニーズが高まっている」という。昨年話題になった「老後2000万円問題」などの社会的な関心に加え、「100円積立やワンコイン投資といった少額投資サービス、また、ポイントを運用して増やすポイント投資など、投資のハードルを下げるサービスが各種提供され始めていることが、『自分もやってみよう』と考える若者を増やしている」と市場を分析している。アンケート調査結果などを手掛かりに、20代~40代で投資に興味はあるものの、実際には投資をしていないという人たちは824万人規模になると試算できるという。

CONNECTでは、資産形成アプリとして、トレーディングツールを提供するネット証券とは異なるサービスを提供する。スマートフォンアプリを立ち上げて最初に出てくる画面は、現在の資産残高を示す画面だ。ETFを使うと、株式だけではなく、債券やREIT、金やコモディティなどにも投資ができるため、現金も含めた資産の状況が一目で見ることができることが重要だという。「これまでのオンライン証券の管理画面では、投資している個別銘柄の損益情報が出ていて、その状況を見て売買の手続きを促すような効果があると思う。CONNECTは資産の残高を示し、取引履歴や残高推移の情報は、使い始めから何年がたってもずっとデータを消去しない。『ひな株』で投資を始めたお客さまが、20年後、30年後に数千万円の金融資産を管理しているようなサービスをめざしたい」とした。

具体的なサービスは、1株から取引所の時価で売買できる「ひな株」。そして、Pontaポイントなどの各種ポイントを使ったポイント投資。「ポイント投資は、三菱UFJ国際投信が行ったアンケート調査などで、投資を始めるきっかけとして有効であることが確認できる。証券口座を開設しなくても、体験的にポイントを使った株式投資ができるのはメリットがある」(大槻氏)とポイント投資にきっかけとしての効果を期待している。ポイント投資を証券口座に連携することで、ポイント残高が1株の価格になると、証券口座に移してひな株と同様に通常の株式として取引することも可能だ。

また、取引手数料については、毎月10回までは無料となるクーポンを発行する。使い残したクーポンは繰越もできるため、頻繁な売買注文をしない限り取引手数料を支払わなくとも取引ができる。NISA口座にも対応し、株式の配当やキャピタル・ゲイン(売買益)にかかる税金のない制度の利用を促す。この他、企業に投資をして株主になることを体験できるゲーム「街づくりゲーム:ひよこ社長のまちづくり」も無料で提供する。漁業や運輸など9つの会社に投資してまちを豊かにしていくシミュレーションゲームだ。

大槻氏は、「TOPIXの配当利回りが2%台であり、株式を保有することは預金に預けているよりも大きな利回りが得られる。株式投資の魅力は、値上がり益を狙うことの他に、配当や株主優待など保有することで得るメリットも大きい。たとえば、投資信託の基準価額には分配金再投資価格が重ねて表示されるように、株価チャートにも累積の配当込み株価が表示されるようにしたい。また、CONNECTの社名には、さまざまなサービス提供社と広く連携し、利用者により良いサービスを提供したいという願いがある。ポイント投資の連携先も広く求めていくとともに、資産形成に関連する様々なサービス事業者との連携も進め、皆様に楽しみながら資産形成を続けていただけるよう、サービスのラインナップを充実させたい」と語った。当面の獲得口座数や収益の黒字化などについて目標は設けず、当面は「はじめる」ためのコンテンツやサービスの拡充にまい進する方針だ。