「未来の世界」がシリーズ残高1兆円突破、みずほ証券のグローバル・エクイティ戦略のフラッグシップで飛躍

 アセットマネジメントOneが設定・運用する「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界)」シリーズ7本の純資産総額合計が6月24日に1兆円を突破した。16年9月30日にシリーズ1号ファンド(限定為替ヘッジ/為替ヘッジなし)(年1回決算)が設定され、その後、新興国、年2回決算型(限定為替ヘッジ/為替ヘッジなし)、先進国(為替ヘッジあり/為替ヘッジなし)とシリーズを拡充。現在、ESG要素を加味した「未来の世界(ESG)」が7月20日の設定予定で募集が続いている。同ファンドの成長の経緯について、同ファンドの主力販売会社であるみずほ証券のリテール・事業法人部門商品企画部長の飛田幸宣氏と、アセットマネジメントOneの投資信託営業企画グループ長の池島稔裕氏に聞いた。

――みずほ証券では顧客に海外株式投資による資産形成を積極的に働きかける「グローバル・エクイティ戦略」を提案なさっているということですが、その中で「未来の世界」の位置づけは?

飛田 長期・分散・継続をベースに、海外株式ファンドによる資産運用を提案することが「グローバル・エクイティ戦略」で、16年から4年間にわたって継続的に行っています。現在、取り扱っている15ファンドのうち、「未来の世界」は戦略のフラッグシップに位置付けられるファンドです。「グローバル・エクイティ戦略」で提案している海外株式ファンドの残高は、トータルで2兆円になっていますが、「未来の世界」シリーズは、その中核を占めています。

「未来の世界」(為替限定ヘッジ/為替ヘッジなし)は設定の当初募集から取り扱っていますが、設定金額は90億円程度でした。主力である「為替ヘッジなし」の基準価額は21000円を超え、その残高は、約6000億円に迫るまで拡大しています。設定から3年10カ月で基準価額は約2.1倍です。私たちは、海外株式への長期投資をご案内していますが、長期で保有していただいているお客さまは、ファンドの基準価額が2倍以上に増えたと喜ばれています。この成功体験が、ご家族やご友人にも伝わり、その輪が大きくなるとともにファンドの純資産も増大してきました。手前味噌ながらお客様からはみずほ証券と付き合いができて本当によかったという声を沢山頂戴しております。

私たちはグローバル・エクイティ投資が中長期的にお客さまの金融資産を増やすことになると訴えています。世界の人口が拡大し、それに伴って世界経済も右肩上がりに成長する。その恩恵を受けるのは株式であるというシンプルな提案です。ただ、お見せできるデータは、過去のものでしかありません。長期の分散投資で効果をあげるためには、短期的な相場変動を恐れず、投資を続けることです。それは歴史が物語っています。ただし、実際に「未来の世界」が良好な実績をあげることで、お客さまも親しい方々に紹介していただけるほど、私たちの提案にご納得いただけたのだと思います。

――運用会社の立場で、「未来の世界」がこれほど支持された理由をどのように考えますか?

池島 ファンドの名称である「グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(未来の世界)」が示すように、質の良い企業に厳選して投資するというのがファンドのコンセプトです。世界の上場企業の中から30~50銘柄に絞り込んで投資し、その銘柄を長期に保有します。5年間で株価が2倍になるような成長企業を割安水準で投資しています。

グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)は16年の設定来、これまでに2度の危機を経験しています。ひとつは、18年夏に米トランプ大統領が対中関税の大幅引き上げを打ち出した時です。その時には17000円台だった基準価額が、その後のFRBによる利上げも重なり、19年の初頭に13000円台まで下落しました。2つ目は、今回のコロナ危機です。今年2月に20970円まで上がった基準価額がコロナショックで14000円台に下落しました。しかし、それも6月24日には21816円となっています。

これまでの株式ファンドで一時期に大きく値上がりしたファンドは、一度下がると、そこから価格が戻らないというケースが多かったと思います。ところが、「未来の世界」は、何かのショックで下がることがあっても何度も復活し、さらに高値を更新しています。これは、ファンドを実質的に運用するモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント・インクのクリスチャン・ヒュー氏の率いるチームの優れた力だと思います。

飛田 クリスチャン・ヒュー氏には、設定後、何度も来日して運用状況の報告をしてもらっており、また、お客さまセミナーでも運用状況について説明してもらったことなどもあり、私たちのお客様の間でも良く知られる存在になっています。素晴らしい運用成績をあげていることが一番大きいのですが、顔の見える運用者が、運用状況についてしっかり説明をしてくれることも、ファンドを保有し続ける安心感や信頼につながっていると思います。

実際に、今回のコロナショックでも、その前の米中貿易摩擦での下落局面でも、ファンドの基準価額が下がる局面で、一般的には、多くの投資家の方が解約して資金が流出してしまうところ、「未来の世界」は、逆に資金が入ってきています。下落局面でも純増が維持できているというのが、このファンドの特徴ですし、私どもが「グローバル・エクイティ戦略」に手応えを感じるところでもあります。

お客さまには、株式投資は短期間では値下がりするような場面があっても、長期で投資していただければ、さまざまな問題を乗り越えて右肩上がりの投資成果が期待できると長期データをもとに説明していますが、「未来の世界」の設定来のパフォーマンスは、下がっても戻るを繰り返し、まさに長期投資の効果を実感してもらえる動きだったと思います。

――新型コロナウイルスの感染拡大は未だ終息せず、面談による説明などが制約されていると思いますが、それを乗り越える工夫は?

飛田 まだまだ対面で資料などをお客さまに手渡して説明するということは難しい状況にあります。ただし、それに代わる手段として、お客さまに分かりやすくファンドの内容を説明したビデオを作成し、それをメール等で案内するなどの取り組みを始めています。ビデオの内容で分からないところなどは電話でご説明しています。現在、「未来の世界(ESG)」の当初募集を行っていますが、「ESG」という聞きなれない言葉についても、ビデオをご覧いただくことで、ESGを投資判断に組み入れることの大切さをわかっていただけるようです。新設ファンドの募集にあたっても、リモートも活用し、お客様にご提案することができています。

――今後の「未来の世界」への期待は?

飛田 国内の個人金融資産1900兆円に占める有価証券の比率は15%程度です。「グローバル・エクイティ戦略」では、海外株式での運用をお勧めしていますが、たとえば、有価証券の全てが海外株式になったとしても、全体の比率の15%に過ぎません。しかも、50%超は国内の預金です。有価証券運用の全てが海外株式になったとしても、家計のポートフォリオとして過度なリスクとは程遠い状況だと思います。私どもがお預かりしている2兆円という金額も、全体の規模からみると、まだまだ微々たるものです。引き続き、グローバル・エクイティに長期で投資することの意味を広くお伝えしていきたいと思います。

今後、世界人口が急減するようなことがない限り、世界経済は成長を続ける蓋然性は、極めて高いと考えます。少子高齢化で人口減少社会に入っている日本に対して、相対的に成長率の高い海外に投資した方が高いリターンが期待できるといえます。みずほ証券には、それを詳しくご説明する用意があります。ぜひ、お近くの支店にお問い合わせください。

池島 89年のバブルのピークまで、日本には成長する株式市場があり、日本株式での運用は有力な資産形成の手段でした。その後、30年にわたって、日本株式は低迷し、株式でリターンをお返しするということが難しい局面が続いていました。しかし、その間も世界の株式市場は大きく成長し、魅力的な投資機会を提供し続けてきました。運用会社として海外の株式等で運用する商品をもっと積極的にアピールすべきだったという反省の気持ちもあります。

「未来の世界」がシリーズで1兆円を突破し、さらに、「未来の世界(ESG)」をラインナップに加えて一段の成長を目指すことは大きな喜びです。引き続き、良好な成績をご提供できるように努めるとともに、運用情報の開示についても積極的に行ってまいります。これからも「未来の世界」シリーズをご愛顧いただきたいと思います。(図版は、「未来の世界」シリーズの設定来の純資産残高の推移)