新規設定ファンド数が低水準、基幹ファンド育成の流れにコロナショック加わる

 新規設定ファンド数の低空飛行が続いている。投資信託協会のデータによると、国内の公募株式投信の新規設定本数は20年4月に7本(すべて追加型)と、データを確認できる10年5月以降で最少を記録した。5月も11本(単位型1本、追加型10本)と同期間で3番目、6月も14本(単位型2本、追加型12本)と4番目の少なさとなる見通しだ。追加型だけで見ても順位に変わりはなく、4月以降の低水準ぶりが際立っている。

15年6月以降の新規設定本数の月次推移を見ると、16年9月に105本(単位型7本、追加型98本)と10年5月以降で見ても3番目の高水準を記録した後減少基調となり、19年8月には9本(単位型2本、追加型7本)と当時の最少を更新した。その後増加に転じたものの勢いは限定的。年間で見ても、19年は前年比19%減の329本と10年以降で最少となった。ここ数年の減少基調の背景要因としては、若年層における資産形成ニーズが意識される中で、運用会社が新規ファンドの投入よりも、長期的な運用成績に優れる基幹ファンドの育成に注力していることが挙げられよう。

基幹ファンドの育成路線が継続する中で、新型コロナウイルスの感染拡大による金融市場の混乱が加わって4月に新規設定本数が急減。5月下旬に政府が緊急事態宣言を全面的に解除したものの、感染再拡大懸念を背景にした金融市場の先行き不透明感は根強く、新規ファンドを投入する動きは限られているもようだ。

6月の設定ファンドを見ておくと、「JPM グローバル高利回りCBファンド(限定追加型)2020-06」、「お金のデザイン・リキッド・オルタナティブ・ファンド(円ヘッジあり)」など9本が設定済み。25日以降は、「マネックス・アクティビスト・ファンド」、「ロボット・テクノロジー関連株ファンド-ロボテック-(毎月決算/予想分配金提示型)」(以上25日)、「ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド」(26日)、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)」(29日)、「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2020-06」(30日)が設定される。