米国で設定相次ぐESGファンド-過去最高ペース、バランス型も登場

 米国でESG(環境・社会・企業統治)関連ファンドの設定が相次いでいる。米モーニングスターの調べでは、年初来で23日までにETFが10本、追加型投信が13本の計23本が設定され、6年連続で20本を超えた。さらに現時点で20本以上がSEC(米証券取引委員会)に設定を申請済みとされ、年間では過去最多となった18年の38本を上回る可能性が高い。

ESG関連ファンドは当初、株式型を中心に運用が始まったが、近年は債券型も増えるなど選択肢が広がっている。今年注目されるのはバランス型だ。ETF最大手のiシェアーズは12日、「iShares ESG Aware Aggressive Allocation ETF」(ティッカー:EAOA)など保守型から積極型までリスク許容度別に4パターンのバランス型ETFを設定した。iシェアーズが運用する既存の株式・債券型ETFを組み合わせる。1本のETFで株式から債券までESGを考慮したポートフォリオを構築できる利便性がウリだ。

一方、追加型投信では、ドミニ・インパクト・インベストメンツが4月1日に設定したアクティブファンド「Domini Sustainable Solutions Fund」がある。社会的な課題の解決に取り組む企業に投資するいわゆる「インパクト投資」のファンドとして注目される。

同ファンドが解決すべき課題として挙げるのは、2030年までに国連が解決することを目指す「SDGs(持続可能な開発目標)」の17の目標に沿ったもので、低炭素社会への移行、安全な水へのアクセス、持続可能な食のシステムなどとなる。問題企業を除外するためにESGを考慮する一般的な手法に比べ、課題の解決を重視したインパクト投資はより積極的にESGの観点を反映した手法と言える。ちなみにドミニ社はインパクト投資に特化した運用会社だ。

なお、日本で購入可能な米国上場のESG関連ETFは「iシェアーズ MSCI米国ESGセレクトETF」(SUSA)、「グローバル・X・コンシャス・カンパニーズETF」(KRMA)、「SPDRR SSGA ジェンダー・ダイバーシティ・インデックス ETF」(SHE)などがある。