低コスト選好続く、アクティブでは「ティーロウ」、「ひふみワールド+」などに資金安定流入

 モーニングスターではコストの見える化指標「フィーレベル」を公表している。コスト最安水準を示すフィーレベル「安い」に属するファンドの20年5月の純資金流出入は945億円の流入超過となり、13カ月連続の流入超過となった。

フィーレベルは、アクティブファンドはアクティブファンドの中で、パッシブファンドはパッシブファンドの中でコストの相対的な水準を示すもの。ファンドを投資先資産とアクティブ・パッシブでカテゴリー分けし、ファンドのコストが所属するカテゴリー内でどの水準にあるのかを、「安い」、「平均より安い」、「平均的」、「平均より高い」、「高い」の5段階で表す。

「安い」以外の20年5月の純資金流出入を見ると、「平均より安い」が447億円の流入超過、「平均的」が147億円の流出超過、「平均より安い」が196億円の流出超過、「安い」が61億円の流入超過となった。また、20年1-5月の累計を見ると、「安い」が5100億円の流入超過、「平均より安い」が4102億円の流入超過、「平均的」が1254億円の流入超過、「平均より高い」が1644億円の流出超過、「高い」が695億円の流入超過となった。

フィーレベルのデータのある17年7月から19年12月までの30カ月間において流入超過となった月が占める割合は、「安い」90.0%、「平均より安い」63.3%、「平均的」46.7%、「平均より高い」26.7%、「高い」40.0%となっており、従来も概ね低コストファンドに資金が流入していたが、コロナ禍に大揺れとなった20年も同様の流れが続いている。

「安い」に属するファンドの中で20年1月から5月までの純資金流入額の上位10ファンドを見ると、アクティブファンドとパッシブファンドが5本ずつとなった。パッシブでは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ 外国株式インデックスファンド」など米国株や先進国株に投資するパッシブファンドが並び、アクティブファンドの中では、「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド」と「ひふみワールド+」への安定した資金流入が続いている。

なお、「高い」に属するファンドでは、「マンAHLスマート・レバレッジ戦略ファンド」、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」などが上位となった。一部ファンドには相対的に高いコストを上回るリターンを見込んだ資金が流入しているもようだ。