利回り追求型のアクティブ2ファンドが3カ月ぶりに5ツ星返り咲き

 2020年5月末時点でモーニングスターレーティング付与対象のファンドは4340本となり、前月より9本減少した。同月末時点における純資産残高が10億円以上、かつ前月とカテゴリーが同一のファンド(以下、同条件)は2771本で、うちレーティング新規9本、上昇194本、変わらず2384本、低下184本という内訳であった。レーティングは運用実績3年以上のファンドを対象としている。以下、同条件でレーティングが5ツ星に上昇したファンドについて取り上げる。なお、新規にレーティングが付与された9ファンドに5ツ星を獲得したファンドはなく、4ツ星もETFが1本のみであった。

レーティングが5ツ星に上昇したファンドは37本あり、モーニングスターの大分類別で見ると国際債券型が15本で最も多く、国内株式型7本、バランス型6本が続いた。また、37本のうちアクティブファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)は22本あり、その大分類別内訳は、国際債券型9本、国際株式型4本、バランス型と国際REIT型各3本などとなった。

アクティブファンド22本のうち、純資産残高上位には「アジア好利回りリート・ファンド」、「ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド」と高利回りを追求するファンドが並んだ。両ファンドとも、モーニングスターレーティングが前月の4ツ星から上昇し、2020年2月以来3カ月ぶりに5ツ星に返り咲いた。

三井住友DSアセットマネジメントが運用する「アジア好利回りリート・ファンド」は、実質的に、日本を除くアジア各国・地域(オセアニア含む)の上場REITに投資する。中小型アジアリートへの投資により相対的に高い利回りの配当を獲得しつつ、オセアニアリートを一定割合組み入れることで流動性を補完する。2020年4月末時点のポートフォリオの配当利回りは4.9%。

同5月末時点の5年トータルリターン(年率)は1.48%とモーニングスターカテゴリー「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」平均(▲2.16%)を3.64%上回り、カテゴリー内上位9%(69本中6位)となった。

足元も、アジア・オセアニアREIT高を背景に、5月の月次リターンが5.93%とカテゴリー平均を1.29%上回り、カテゴリー内上位27%(104本中28位)と良好。「S&Pアジア・パシフィックREIT指数(配当込み、米ドルベース)」は4~5月にかけて12.82%上昇し、上昇幅は「S&P先進国REIT指数(配当込み、ドルベース)」の8.78%、「東証REIT指数(配当込み)」の7.26%を大きく上回った。新型コロナ禍からの世界経済の回復期待を背景に世界のREITが反転する中でも、アジア・オセアニア地域の反発力の強さが目立った。

三菱UFJ国際投信の「ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド」は、高い利子収入の獲得を目指して、実質的に、日本を除く世界の高利回り債券(ハイ・イールド債券)及び投資適格債券に投資する。実質的な運用はピムコ社が担当する。2020年4月末時点の通貨別組入比率で米ドルが66.6%と米国のウエイトが高い。同月末時点のポートフォリオの最終利回りは4.4%。

同5月末時点の10年トータルリターン(年率)は6.39%とカテゴリー「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」平均(3.59%)を2.80%上回り、カテゴリー125本中トップ。10年シャープレシオも0.72とカテゴリー平均(0.43)を0.29上回り、カテゴリー内トップとなった。また、米国ハイ・イールド価格の上昇を受けて、5月の月次リターンは3.78%とカテゴリー平均を1.19%上回り、カテゴリー内上位14%(208本中29位)となった。