米ETF「価格破壊」の新プレイヤー、日本株で存在感―6月、2000億円超流入

 6月に米国籍の日本株ETF(上場投資信託)で大規模な資金流入が見られた。米モーニングスターの「日本株」カテゴリーに属するETFは同月に20.3億ドル(約2185億円)の純資金流入となり、18年10月以来の高水準を記録。97カテゴリーのうち第9位となり、ETF市場全体が流入超となる中でも特に資金を集めた。

個別で見ると、JPモルガンが運用する「JPMorgan BetaBuilders Japan ETF」(ティッカー:BBJP)が19.7億ドルの純資金流入でダントツとなり、第2位の「iShares MSCI Japan ETF」(EWJ)の1.3億ドルを大きく上回った。

BBJPは18年6月に設定と比較的新しいETFで、日本株指数のMorningstar Japan TMEをベンチマークとする。特徴はその低コストで、日本の信託報酬にほぼ相当するエクスペンスレシオは0.19%。米国上場の日本株ETFとしては純資産残高と出来高が最大のEWJのコスト0.49%と比べると半分以下だ。

残高は6月末時点で47.8億ドルと、EWJの95.7億ドルの半分にとどまるが、アベノミクス相場で日本株の主要な投資先となったウィズダムツリーの「WisdomTree Japan Hedged Equity ETF」(DXJ)の15.8億ドルをすでに大きく上回り、日本株ETFとしては第2位となる。なお、日本では購入することができない。

JPモルガンはBetaBuildersのブランドで低コストETFを展開。米国株式では、大手のバンガード、チャールズ・シュワブ、iシェアーズ、ステート・ストリートがエクスペンスレシオ0.03%で横並びとなる中、JPモルガンが0.02%のETFを投入するなど低価格競争の新たなプレイヤーとして台頭している。

より低コストの日本株ETFへの資金流入は、長期保有を前提としてコスト負担を減らしたい投資家の動きを反映している可能性もある。日本株への海外投資家の関心度を表す目安として注目だ。