2カ月ぶり流入超過、国際株式型の新規設定ファンドがけん引-2020年7月推計資金流出入(1)

 モーニングスターの独自推計によると、20年7月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は5011億円の純資金流入と2カ月ぶりの流入超過となった。国際株式型の新規設定ファンドへの資金流入がけん引役となった。

大分類別(全10分類)でみると、「国際株式型」が6082億円の純資金流入と2カ月ぶりの流入超過(前月は226億円の純資金流出)となり、2カ月ぶりの流入超過額トップとなった。「国際株式型」をカテゴリー別にみると、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が4681億円の純資金流入と2カ月ぶりの流入超過(前月は859億円の純資金流出)となった。同カテゴリーの個別ファンドをみると、20日設定の「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」(愛称:未来の世界(ESG))が4093億円の純資金流入で流入超過額は国内全ファンド中トップ、31日設定の「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」(愛称:ゼロ・コンタクト)が896億円の純資金流入で同2位、20日設定の「ダイワ Society 5.0関連株ファンド(資産成長型)」(愛称:スマートテクノロジー(資産成長型))が197億円の純資金流入で同7位となるなど、新規設定ファンドが投資家の人気を集めた。

「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)」は、競争優位性や成長力などの点で質が高いと判断される「ハイクオリティ成長企業」に投資する「未来の世界シリーズ」の新ファンド。日本を含む世界の企業の株式を投資対象とし、運用プロセスにESG(環境・社会・企業統治)の視点を加えている。「デジタル・トランスフォーメーション株式ファンド」は日本を含む世界の上場企業の株式の中から、非接触(ゼロ・コンタクト)ビジネス関連企業の株式に投資。「ダイワ Society 5.0関連株ファンド(資産成長型)」は日本を含む世界の企業の株式の中から、IoT関連、AI関連、医療機器関連、ロボット関連、eコマース(電子商取引)関連などの企業の株式に投資する。いずれも、ポストコロナ関連ファンドとされる。

また、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が1018億円の純資金流入と8カ月連続の流入超過となり、北米の株式に投資するファンドへの資金流入が続いた。

「バランス型」は266億円の純資金流入となり、流入超過が続いた。モーニングスターでは、バランス型ファンドについて、株式・REITというリスク資産の比率に応じて、比率の低い順に、「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」の4つのカテゴリーに分類している。バランス型をカテゴリー別にみると、「安定成長」が313億円、「バランス」が72億円、「安定」が61億円の純資金流入となった一方、「成長」は206億円の純資金流出となった。「成長」に属する個別ファンドでは、「グローバル3倍3分法ファンド」の「1年決算型」が160億円の純資金流出、「隔月分配型」が53億円の純資金流出となった。

一方、「国内株式型」が1554億円の純資金流出。4カ月連続の流出超過となり、流出超過額で2カ月連続のトップとなった。国内株式型は、大型、中型、小型の規模別とバリュー、ブレンド、グロースのスタイル別の全9カテゴリーからなる。7月は前月に続いて全9カテゴリーが流出超過となったが、中でも、「国内大型グロース」が573億円の純資金流出、「国内中型グロース」が363億円の純資金流出、「国内小型グロース」が287億円の純資金流出となった。7月の国内株式市場で日経平均株価は前月比▲2.59%と反落した。新型コロナウイルスの感染再拡大に対する懸念が強まる中で、成長株に投資するグロースからの流出が目立った。