5カ月ぶり流出超過、国内株式型からの流出拡大-20年11月推計資金流出入(1)

 モーニングスターの独自推計によると、20年11月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は4364億円の純資金流出と5カ月ぶりの流出超過となった。国内株式型ファンドからの流出が拡大した。一方、国際株式型ファンドは高水準の流入が継続した。

大分類別(全10分類)でみると、「国内株式型」が4575億円の純資金流出と8カ月連続の流出超過となり、純資金流出額は7カ月連続で大分類内最大となった。国内株式型は、大型、中型、小型の規模別とバリュー、ブレンド、グロースのスタイル別の全9カテゴリーからなる。8月以降4カ月連続で「国内小型ブレンド」以外の8カテゴリーで純資金流出となった。中でも大型株からの流出拡大が目立ち、「国内大型グロース」が2227億円の純資金流出(前月は225億円の純資金流出)となり純資金流出額が全カテゴリー中で最大となったほか、「国内大型ブレンド」も1244億円の純資金流出(前月は92億円の純資金流出)となり純資金流出額は全カテゴリー中で第2位となった。

11月の国内株式市場で日経平均株価は前月比15.04%上昇と急反発し、後半にはバブル崩壊後の高値を連日で更新した。日経平均株価の急上昇を受けて、「国内大型グロース」に属するファンドの中でも、逆張りスタンスの投資家が多いとされる日経225連動型ファンドから資金が流出し、日経225連動型ファンドは1692億円の純資金流出となった。個別でも「日経225ノーロードオープン」が312億円の純資金流出、「インデックスファンド225」が237億円の純資金流出となった。

「国内大型ブレンド」では、TOPIX(東証株価指数)に連動する「野村 日本株インデックス(野村投資一任口座向け)」が448億円の純資金流出で純資金流出額は全個別ファンド中で最大となり、「野村 ファンドラップ日本株」も252億円の純資金流出となった。国内株式の急上昇を受けて、ファンドラップ内で投資比率の調整に伴う売りが出たと見られる。なお、同カテゴリーに属するファンドでは、11月に設定された「京都企業株式ファンド(資産成長型)」が160億円の純資金流入となり、純資金流入額は国内全ファンド中で第10位となった。

また、大分類別で「バランス型」が1092億円の純資金流出と2カ月連続の純資金流出となった。モーニングスターでは、バランス型ファンドについて、株式・REITというリスク資産の比率に応じて、比率の低い順に、「安定」、「安定成長」、「バランス」、「成長」の4つのカテゴリーに分類している。11月は4カテゴリーともに純資金流出となり、純資金流出額は「成長」が584億円、「バランス」が334億円、「安定」が117億円、「安定成長」が69億円となった。

「成長」に属する個別ファンドをみると、「グローバル3倍3分法ファンド」の「1年決算型」が348億円の純資金流出と7カ月連続の純資金流出となった。一方、「安定成長」に属する「投資のソムリエ」は180億円の純資金流入となり、純資金流入額は前月に続いて全ファンド中で上位10位内となった。